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夏期講習会

東京会場とZoomの併用による開催

東京会場:早稲田大学早稲田キャンパス7号館209教室。詳細は申し込み後に連絡します。

7月27日  12:00~14:00
大阪大谷大学​特任教授  井上 美智子 先生

科目Ⅶ  幼児期からの環境教育

地球温暖化による気候変動、有限な資源をめぐる紛争、環境難民の増加、生態系の崩壊など、現在自然科学が予測する人類の未来は明るいものではありません。今の子どもたちは「持続可能な社会」を創るというとても難しい課題にリアルタイムで向かっていかねばなりません。そのために、保育に何ができるのか考えます。

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​7月27日  14:15~16:15
慶應義塾大学名誉教授  
​日本子ども学会副理事長

安藤 寿康 先生

科目Ⅱ 遺伝と環境からの子ども理解
           ―進化教育学:平等公平な教育を乗り越えて―

学業・スポーツ・芸術・ビジネス等、あらゆる能力の個人差には50%ほど遺伝の影響があります。機会の公平と自己責任だけでは社会的平等を保証できません。教育界でほとんど議論されないこの「不都合な真実」を前に、われわれは「平等公平」をどう考えればよいのでしょうか。どんな教育を目指すべきなのでしょうか。

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​7月28日  9:45~11:45
元こども教育宝仙大学教授
池田 祥子 先生

科目Ⅴ 「こども誰でも通園制度」の内容を考える
            ―保育所制度の歴史から―

岸田文雄首相による「異次元の少子化対策」提唱のさなか、「こども誰でも通園制度!」が打ち出されてきた。これまでの「待機児童対策」が、逆に0、1、2歳児の定員割れという事態を引き起こしている現状への対応とのことである。

現在のところ、家庭の母親たちの歓迎の声は聞こえるが、保育界での反応はいま一つ明確には聞こえてこない。保育士たちの待遇改善が急務であるのは変わらないが、そもそも「保育」とは何だったのか? 「誰でも通園!」って、なぜ「画期的」なのか……歴史を遡りながら、「幼・保」の根本的な混乱の源から、現在を考えてみよう。

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7月28日  12:45~14:45
帝京科学大学教授  島田 将喜 先生

科目Ⅴ  野生霊長類の遊びと子育て

ヒトの子育ては、他の動物種のそれと同様、進化的に獲得された特徴を多く残しています。ヒトに近縁なニホンザルやチンパンジーの母親は我が子の子育ての多くを担いますが、オスも子どもたちにとって寛容な遊び相手となります。野生霊長類の遊びと子育てとの比較を通じて、私たちの子育てについての理解を深めることが講義の目的です。

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7月28日  15:00~17:00
お茶の水女子大学・十文字学園女子大学名誉教授
2021年度文化功労者
2023年秋瑞宝重光章受章

内田 伸子 先生

科目Ⅰ  子どもは変わる・大人も変わる
            ―乳幼児虐待からの再生;青年期は第二の誕生期

保育:子育てアドバイザー協会の初代理事長藤永保先生をプロジェクトリーダーに、発達心理学者たちが精魂込めて取り組んだふたりのきょうだいの40年に及ぶ補償教育の全貌をお話しします。
言語発達や認知発達の遅れはどのように克服されたのか、青年期での著しい成長を支えたものは何か。虐待された子どもが発達遅滞から回復する鍵は身近な大人との愛着の成立の可否にかかっていること、青年期の著しい成長を支えたものは仲間や保育者、教師たちとの出会いと暖かな交流を通して本人の自由意思の力によるものであることを、最新の脳科学と発達心理学の知見を踏まえて、人間発達の可塑性の謎を解き明かしたいと思います。

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