夏期講習会:東京会場とZoomの併用による開催の予定
なお、8月26日(土)講義終了後,講師と希望受講生(希望者)が都内で交流する機会を設ける予定です(無料)。
科目Ⅱ
乳幼児期のコミュニケーション
-豊かなことばの背景にあるもの-
赤ちゃんって何を考えてるんだろうと不思議に思ったことはないですか。ここでは、どのように親子や、保育者と乳児がコミュニケーションできるのかについて、子どもの発達と、それを支える大人の足場作りに着目して解説します。そして、そのようなコミュニケーションが子どもの想像力の基礎になり、想像力が子どもの生きる力となる過程について、いっしょに考えてみませんか。
科目Ⅳ
発達障害を理解する
落ち着きがない、集団行動が苦手、指示が通らない、衝動的な行動が多い、などのいわゆる「気になる行動」の中に、発達障害が原因となっているものが多いことが明らかになっています。また幼児期の子どもの7%という高率にみられる発達障害について、園での対応だけでなく脳科学的な知見や治療についても詳しくお話しします。
遺伝と環境からの子ども理解
―進化教育学:平等公平な教育を乗り越えて―
学業・スポーツ・芸術・ビジネス等、あらゆる能力の個人差には50%ほど遺伝の影響があります。機会の公平と自己責任だけでは社会的平等を保証できません。教育界でほとんど議論されないこの「不都合な真実」を前に、われわれは「平等公平」をどう考えればよいのでしょうか。どんな教育を目指すべきなのでしょうか。
科目Ⅴ
保育制度の課題
―「子育て」を社会で支える、という思想とシステム―
現在、「異次元の少子化対策」と声高く叫ばれていますが、「保育」の理念と制度がどこまで本気で考えられているのか、少々心もとない感じです。
「子育て」を社会で支える・・・という思想とシステムを、日本の保育の歴史を振り返りながら、改めて前向きに考えていきたいと思います。
また、親(とりわけ母親)、そして保育者にとって、「ゆったりと
向き合える子育て・保育のあり様」をも、具体的に考えていけ
ればと思います。
科目Ⅰ
子どもから「何があったか」を聞く技術
―司法面接の方法を参考に―
事件、事故、いじめ、校則違反など、「何があったか」を子どもに話してもらわなければならない場面は少なくありません。ここでは認知心理学、発達心理学の知見を踏まえた、事実確認のための面接法(司法面接)をご紹介します。司法面接で用いられるオープン質問は、親子の日常会話を豊かにするためにも活かすことができます。簡単な演習も行います。