8月8日 12:45~14:45
根ヶ山光一先生(早稲田大学教授)
科目Ⅵ
子育ては親子の主体性のせめぎ合いである:母子の健全な遠心性を考える
親子は他人の始まりとも言われ、その関係はいつも親密ではいられません。それどころか、妊娠から一貫して互いの主体性をかけたせめぎあいの舞台ですらあります。たえず近づきと遠ざかりのジレンマをダイナミックにバランスさせて関係を調整し,最終的にともに自立していくのが親子のリアルな姿で、周囲の環境がそれを可能にしてくれます。こういったヒトの子育ての本質を、新たに「子別れ」と「アロマザリング」という遠心性の観点からとらえ直します。